東京女子医科大学 放射線腫瘍学講座

放射線治療について

前立腺がんの放射線治療

 前立腺がんの放射線治療は、手術とほぼ同等の治療成績が得られると報告されており、欧米はもとより国内でも積極的に行われています。放射線治療は手術と比べて体への負担が少ないため、ご高齢の方や合併症をお持ちの方でも行うことができます。前立腺がんの放射線治療は、外部照射と組織内照射の大きく2つに分けることができます。

 外部照射は、体の外から高エネルギーの放射線を照射する方法です。当院では、前立腺がんに強度変調放射線治療と強度変調回転照射法を行っています。1回の照射時間は数分程度で、週5回で照射し、いずれも7週間程度の治療期間です。照射中に体への負担はありませんので、麻酔などの処置も必要ありませんし、働きながら通院で行うことも可能です。

 組織内照射は、前立腺の中に放射線を発生する線源を挿入して、前立腺の中から放射線を照射する方法です。当院では、前立腺がんに対して、放射性ヨウ素永久挿入術と高線量率イリジウム一時挿入術を行っています。肛門と陰嚢の間から、前立腺に針を刺して、その針を介して125ヨードシード(放射性ヨウ素)あるいは192イリジウム線源を挿入していきます。針を刺す必要がありますので、麻酔が必要です。原則的に全身麻酔で行っていますが、全身麻酔ができない方は腰椎麻酔でも治療可能です。治療時間は2時間程度で、5日間の入院が必要になります。短期間で治療を終えることができますし、退院後は通常の日常生活や仕事の早期再開が可能です。

 放射線治療の副作用として、主に膀胱や尿道が照射されることによる尿路系障害、直腸が照射されることによる消化器系障害、前立腺周囲の血管や神経が照射されることによる性機能障害が挙げられます。副作用の出現には、年齢や合併症の有無など、個人差がありますので、外来で個別に詳しく説明させていただきます。

 前立腺がんの放射線治療をご希望される方は、遠慮なくご連絡ください。

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