医学物理学分野について
医学物理士養成コースについて
がんの放射線治療では、放射線と照射する人体との相互作用による物理反応を切っ掛けに、化学反応、生物反応が連鎖し、腫瘍細胞を殺傷する。医学物理学とは基礎物理学を基盤とする、放射線物理学、原子核物理学、原子・分子物理学、放射線計測学、電磁気学、物理数学、情報工学、医学、生物学などの幅広い学問の結集体です。
本学大学院の医学物理学分野の医学物理士養成コースでは、理工系と放射線技術系出身の区別無く、様々なバックグラウンドを持つ修士修了者に対して、医学物理学に必要なそれらの学問を包括的に学び、その知識の習得を可能とする教育を目指します。また、当大学病院の放射線治療現場において、医学物理士教員の指導の下で、放射線治療計画、線量検証等の実習を行い、毎週開催するカンファレンスへ参加することで、実際の放射線治療で必要な能力を習得する。最先端の医学物理学研究を通して、習得した医学物理学の知識から新たな知恵を生み出す研究教育を目指しています。